そういえば、いつも目の前のことだけやってきた
なんの電車かは忘れてしまったけれど、ドアのガラス窓のところに「そういえば、いつも目の前のことだけやってきた」の広告がペタリと貼られていて、「秋元康さんも○○!」と推薦の文章が入っていました。
私もいつも、目の前のことを頑張ろう、今やらなくてはいけないことに集中しよう、とは頭では思っていて、しかしそうは思っていても、気がついたらアレコレと頭の中を週末の予定のことなんかで埋め尽くされることはあって。
なので、そんな自分への教訓として読んでみようと思いました。
で、読んでみて思いました。
この本は、いま仕事がいやだな〜って思っている女性におすすめしたいなと。
書いているのは、平田静子さん
平田静子さん、と言ってもピンとはこないですよね。
あのベストセラー「チーズはどこに消えた?」をプロデュースした人です、と言えば、「え、なんかスゴイ人!」って思いますよね。
当時はあまり本を読まない私でさえ、噂を聞きつけて、本屋さんで買って読んだ記憶があります。
そんなスゴイ人ですが、最初に就職したフジテレビは25歳で辞めるつもりだったし(当時は女子25歳定年制というものがあったそう)、「君のいれるお茶は美味しいね〜」と言われて喜ぶ普通のOLさんだった、と語っています。
結婚して31歳で離婚。シングルマザーでふたりの娘さんを育てながら働き、今はもうお孫さんもいる60歳ぐらい?(詳しい年齢まではわかりませんが、本の中に60歳がどうのこのとでてくるので、おそらく)。プロデュース会社を設立されているようです。
自分より人生経験が長く、なおかつさまざまな経験をしてきた人の話からは、自分がまだ気づけない人生や仕事に対する知恵を得られるし、聞いてみたいと思う。こうやって本を通して教えてもらえるのはありがたいですね。
仕事や人生を楽しもう
大きく4章にわかれていて、その中で合計54の、仕事や人生において大切なこと、楽しむ秘訣が書かれています。
全体を通して感じるのは、この本を読むと、ポジティブな気持ちになって、やる気がでて、頑張ろうって思う、エネルギーを与えてくれる本。
もし嫌なことが起こっても、嫌だな〜と思うのは自分の感情で、ただそのコトが「起こったこと」として、「ああ、そんなものか。」と受け入れる。
「楽しく、面白く、幸せでいたい」という芯がブレなければ、嫌なことがあってもどのようにやり過ごせばいいかがわかってきます。
「男性は専門店、女性はデパート」
そう、女性はとっても欲張りで、なんでも欲しがります。やりたいことをなんでもやってしまうのが女性だし、選択肢が多いのも女性。だから、やりたいことはなんでもやっていいんです。
そして、やりがいがない、やりがいってどうやってみつかるのだろう?と悩んでいる人に対しては、まずは目の前にある仕事や生活を一生懸命やる、するとある日突然、その中に探しもとめていた自分なりの「やりがい」が見つかるもの、と。
「チーズはどこに消えた?」がヒットした秘密
先にも書きましたが、全く本を読む習慣がなかった当時の私でさえ、本の存在を知って、しかも買って読んだ、「チーズはどこに消えた?」。
この本をヒットさせるための戦略も書かれていて面白いです。
きっと私もこの戦略にハマったのでしょう・・・。
そのほか、福田和子の獄中手記「涙の谷」も手がけており、出版に至るまでの様子が書かれていて、知らない世界をのぞいた気がしました。
著者:平田 静子
出版社:マガジンハウス
発売日:2015/7/23
Amazon:http://www.amazon.co.jp/dp/4838727577/
楽天ブックス:http://books.rakuten.co.jp/rb/13315576/